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写真と長くなりそうな話の物置

数年ぶりの岐阜基地航空祭は曇り空

タイトルに「久しぶり」と入れようとしていたが、最近の記事を見返すとどれも久しぶりばかりでちょっと感慨深くなりつつ変更。

 

と言うわけで、先日の入間に続き抽選に当選したので久しぶりの岐阜の航空祭を楽しんできた。他の航空祭同様、数年ぶりの開催となった岐阜基地航空祭。前日までは天候も良く予行のいい写真も時折SNSで見かけたのだが、当日は曇りで途中から雨も降る予報と残念な空模様。しかし少しでも見れれば御の字と朝早くから出かけると、かなり早い段階で開門しており到着してすぐに基地内に入ることができた。

 

今回は曇りだったのであまり関係なかったのかも知れないが、少しでも順光になることを期待して南側の会場へ。今回は会場内バスの運行状況が良く分からなかったのでひたすら歩いて向かったが、やはり大多数の人は北側に集まっていて朝の時点では人は割とまばらだった。

 

入って早々気になったのがこのE-2C。数機がこの状態で置かれていたが、整備待ちか何かだろうか。

 

開門後、US-2の代替として朝一番に飛来した小牧のC-130。US-2は是非見たかったので少し残念。

 

最初に飛行したのは航空祭とは特に関係ない岐阜県警のBell 412”らいちょうII”。最近は新しめの県警ヘリを多く見ていたので逆に新鮮だった。

 

その後は基地在来機も続々と離陸していくが、この角度だと曇り空なのもあってやはり暗めな写りに。なおこの日は天候の都合もあって、飛行予定が入れ替わったり時間がずれたりしがちで、この最初の飛行も違う機種になったりしていた。

 

F-2の通常の迷彩は暗いと写りが大変厳しいのが分かる。

 

離陸直後に格好良い機動をしてくれるF-15。今回のF-15はどれも増槽付きだったのだが、それを感じさせない元気な飛びっぷりだったので最後まで全く気付かなかったりした。

位置取りの都合か割と遠目になってしまったが、光線状態の割には全体的によく写ってくれた気がする。

 

F-2の方も負けじと元気な機動飛行。相対的に小型なので更に小さい写りになってしまった。

 

割と暗くなったので開き直ってシルエットに。ストレーキからと、渦を巻いている翼端からのベイパーがよく分かる。

 

こちらは名物異機種大編隊飛行。分かっていたことだが、望遠レンズだったのでかなり遠くないと全体が入らなかった。

 

こちらはバックアップとして持って行ったコンデジでの撮影。本当は広角レンズで地上を絡めて撮りたかった所。

 

C-1FTBも先日の入間に対抗するかのように元気に飛んでいた。しかしこちらの後部開放での飛行は、前回の航空祭同様機内は全く見えず。

 

そのC-1が驚異のSTOLを見せつけて着陸した後は、機動を交えつつ各機も降りてきて前半終了といった様子に。

 

この角度かつエアブレーキを広げたT-4が一番好きかも知れない。

 

立ち位置の都合で何でもKawasakiが主張する絵になった。これも岐阜の楽しい所だと思っている。

 

ドラグシュートを広げてくれたF-2試作2号機。前回は気温が高かったためかこの角度の絵は概ねミラージュでぼやけていたが、今回は落ち着いていたので結構きれいに撮影できた。

 

次はこちらも小牧から飛来したU-125Aによる救難展示。UH-60との連携や救援物資の実投下がなく少し寂しい飛行だったが、丁度真上を何度も飛行してくれたのでFLIRや物資投下のドアが確認できた。何度か書いているかもしれないが、少し凝縮感のある機体が繰り出す静かでしなやかな飛行自体は結構好みだったりする。

 

ここからは後半戦の飛行展示だが、次の展示時間を勘違いして一度南側に戻ってしまいそちらからの撮影。どの機も低空で引っ張って離陸してくれた。

 

こちらは今回最も大きく撮影できたF-2。後半は特に雲が更に厚く低くなったので光線状態が微妙だったのだけが残念。

これは完全に失敗写真のF-15だが、AFリミッターのおかげか木々の間でも全くAFを外さずに追いかけてくれた。

 

失敗写真ついでにこちらは追いかけ損ねた1枚。エンジンの火がとてもきれいに写ったのだけは良かった。

 

とは言え、この後少し離れつつしっかり上昇中の機体をEVF内に収めることができた。こちらが今回一番のF-15だろうか。

 

残念な曇り空であった一方、ベイパーはとてもよく出ていてこれはこれで悪くないと思う。

 

真横から見れば機体の角度が面白いはずの3機編隊。T-7は飛ぶ方向に機首をまっすぐ向けて飛ぶので着陸時に他の機に比べて下向き過ぎに感じてとても不安になる。

 

T-7は何度か機動をしてくれたものの早々に着陸してしまったのは少し残念だったが、機体が小型なので同じ高度だと機動飛行も迫力に欠けるところはあるのかも知れない。

 

こちらは小型機での異機種編隊。やはりこの中ではF-15が圧倒的に大きいのがよく分かる。

 

F-2は完全に被写体ブレを起こしているが、尾翼のストロボが良い具合に写ったので結構気に入っている。連射で撮影した中から選ぶ際も、写りの他に灯火が光っているものを選びがち。

 

そして後半の機動も終わり各機が降りてきたところで丁度雨が降り出してきた。久しぶりの航空祭だから天候も粘ってくれたのだろうか。

 

 

こんな感じで展示飛行は天候の割に色々と撮影できて結構楽しかった。今回もOM-1の設定はAFリミッター併用C-AF、被写体認識ありだったのだが、暗いこの天候の割にAFの合焦率はかなり高く、手振れをのぞけば概ね満足の結果。

 

ここからはOM-1の比較もしていない完全な印象の話。先代のカメラでは飛行中だけでなく地上での写真ももっとぼやっとしている事が多かった印象があるのだが、OM-1はやはりくっきりと言うかコントラストが強めに出る印象がある。上の1枚もE-M1時代であればパネルラインがもっと薄くぼやけて写っていた様に思うし、上空でもベイパーが強めに出ていた割に機体の細部も良く写っていた。また、AFや手振れ補正についても以前は大量の連射写真からまずピントや手振れがないものを選んでいく作業だったが、今回はフレーム内に収まっているかや構図がどうかなどが主だったので、画質やAF含めて自分の技術では必要十分な性能だと改めて思う。

 

 

展示飛行終了後は、雨の中終了時間を気にしつつ地上展示を少しだけ見て回った。

 

個人的に興味深かったのがこのASM-2搭載用パレット。当たり前だがAAMと違って人力で搭載するのは難しいのでこちらを使用するのだろうが、翼の低さを考えてなかったので何となくドーリーからそのまま載せられるのかと思っていた。このパレットには載せること自体は人力なのだろうか。

 

退役したF-4の折り曲げた主翼も間近で見ることができた。これ以上曲げるとフェアリングが破損する、との注意書き。

 

雨に濡れる暗い機体も格好良い。

 

時間は前後するが、北側で展示されていたF-4はかなり退色が進んでいた。時期的に綺麗な状態で見ることができた人は意外と少ないのかも知れない。自身もここまで運ばれてくるのを遠目で見かけた時以来。

 

※運ばれてくる時(2020年1月)

 

 

地上支援車両も各種展示されていたが、簡単な説明も欲しかった所。

 

 

最後は結局雨に降られつつとはなったが、先の通り展示飛行は何とか天候が持ってくれて久しぶりの岐阜を楽しめた。人数制限だけでなく時間的にもコンパクトな開催ではあったが、それでも開催してくれたのは素直に嬉しく思う。今後の情勢は分からないが、可能な範囲で今後の開催もぜひ期待したい。