数年ぶりに青森県の北の方へ行ったので、その際にうろついた記録。

下北駅。前回この駅で降りる用事はなかったのだが、実際に来てみるととてもきれいに整備された駅だった。しかしむつ市役所を初め商業施設やホテルなどが微妙に分散しており、徒歩で行くにはやや難儀する位置な気がする。

この時は微妙に雲があり、右に見える釜臥山の山頂にあるはずのいわゆる「ガメラレーダー」ことJ/FPS-5が丁度隠れてしまっていた。

その少し離れた場所にあるむつ市役所はなかなかかわいらしい作りで、閉店したショッピングセンターの建物を利用しているらしい。



地図上には下北駅から伸びる線路が書いてあったが、大畑線というこの路線は2001年に廃線となったとのこと。これが残っていればもう少し市街の交通の便が良かったのかとも思ったが、むしろ鉄道駅から町が広がったのかも知れない。もちろん代替のバスがあるのでそちらを使えば市街の移動は可能。個人的には廃線跡はサイクリングロードなり歩道などである程度維持して欲しかったとは思う(並行する道路の路側帯が狭いため)。



その大畑線を辿っていくと途中にあるのが海上自衛隊の樺山送信所。海軍時代の樺山飛行場をそのまま流用した広い敷地に、大きなアンテナがいくつか伸びている。飛行場建設時は先の大畑線も利用されたらしい。

そして線路から少し離れた海沿いにある、原子力船「むつ」の設備などが展示されているむつ科学技術館にも行ってきた。

原子炉室が展示用に改修されて展示されており、かなり見応えがある。因みにもちろん実物なので多少放射能が残っているらしく、一番線量が高いコンクリート壁(この展示室を囲んでいる)の表面で0.05μSv/hとの事なのだが、この原子炉前や鉛ガラスなどより高いのでコンクリートに含まれる素材由来の線量の方が高いのかも知れない。ちなみに年間では440μSv程になるが自然環境よりは一桁低い。



制御室の機材も展示されており、船とは言え原子炉の制御室でもあるのでこれもなかなか興味深い展示。


海洋研究開発機構の施設が隣接しており、この時は不在だったが海洋地球研究船「みらい」の母港にもなっている。この「みらい」、原子力船「むつ」から原子炉関係機材を下ろして生まれたというのは知らなかった。確かにある程度しっかりした船体であっただろうし、外洋で活動するにはいい母体だったのかも知れない。

そこからいったんむつ市を離れてしばらく南下し、今度は六ケ所村のPRセンターへ。




あまり分かりやすい写真を撮影していなかったが、建物内では主に再処理や地層処分について工程に沿った説明があり、またそれぞれの施設や機材を模した展示方法になっていた。

この手の広報施設で時折見かけるドラム缶。

上階からは周辺を一望でき、建設中のMOX燃料工場や国家石油備蓄基地なども見えるのだが、距離があってあまりはっきりとは見えなかった。


なぜか持っていた超望遠レンズでも撮影してみたが、今度は画角が狭すぎた。この周辺では風力発電も盛んで、今回出向いた先々で大小さまざまな風車が立ち並んでいるのを見かけた。


再び下北半島を北上し、今度は本州最北でマグロが有名な大間へ。残念ながら視界不良で函館は見えず。この時の海は穏やかだったが、打ち上げられた海藻がカラフルだった。
因みに先述の廃線となった大畑線は大間まで延伸する予定であったらしく、レールを引く前段階までは進んでいたそう。その線路が通る予定だった場所の橋やホームが観光施設として整備されていたりする。大畑線もそうだが、大間までつながった鉄道にも乗ってみたかったと跡地を見ながら思ったりした。


再び半島を南下し有名な恐山にも行ってきた。地獄と極楽を表しているというこの場所は、行ってみると確かに納得する雰囲気だった。しかしこの日はとても天気が良く、湖沿いの白砂がリゾート地の海岸のようで、どちらかというと極楽感が勝っていた気がする。

奥には釜臥山とレーダーも見える。

そして今回はそのレーダーサイトにも行くことができた。少し離れたこの距離でも圧倒的な存在感がある。

釜臥山山頂へは登山道がつながっており目の前まで行くことができる。頂上の広くない敷地にレーダーの巨体が鎮座していた。実際に行ってみて気付いたが、この周辺にいくつかあるピークも関連施設の様で、近くの山頂にもドームやパラボラ型のアンテナが並んでいた。

今回初めて知ったが、主方向とそれ以外の計三面のアンテナで構成されており、脅威の方向に向けて丸ごと回転するらしい。日の当たっている一回り大きいドームが主方向。

見下ろせば、砂嘴(さし)と呼ばれる堆積した砂でできた特徴的な湾と大湊基地周辺も一望できる。手前の中腹にはスキー場も見えるが、昔は海軍の人々もこの周辺でスキーの訓練をしたのだろうか。

最後は山を下りて、大湊にある水源地公園から釜臥山を見上げる。




以前も来たことがあるがとても良い雰囲気の公園で、艦艇を見れる展望台もある。しかしあちこちで蛇(アオダイショウ?)に出くわしたのはさすがに驚いてしまった。



公園内で見かけたこちらはスイレンだろうか、丁度見頃できれいだった。
基地近くへも行ってみたが、週末だったのもあってか艦艇の動きはあまりなく少し残念。
といった感じで、前回行けなかった場所へも色々めぐることができて大変満足だった。できれば前回同様三沢へも足を延ばして見たかったが、さすがに時間がなく今回は断念。さすがに気軽に来れる場所ではないが、また機会があれば色々とまわってみたいと思う。
