タイトルは概ね嘘。というわけで毎度の空宙博ことかかみがはら航空宇宙博物館に無人機や企画展を見に行った。
今回の目的ではないが、いつ見てもこの飛燕は展示方法もあってきれいというかとても良い雰囲気。
飛燕をちょっと眺めたら早歩きで今回の目的である、川崎重工の無人VTOL機であるK-RACER-X1の展示場所へ。
その速度性能が高そうな(実際は前モデルより輸送能力重視になっているらしいが)デザインもそうだが、一般向けに最も特徴的なのは傘下のカワサキモータースのバイクであるNinja H2Rの機械式過給機付きエンジンを搭載している所だろうか。装着されているマフラーが露骨にアフターパーツのチタンマフラーなのが面白い。
ペイロードはスキッドの間に吊り下げる方式。
以前に別のイベントで見かけた時はあまり時間がなく、今回はじっくり見られて大変満足できた。そして今回の来た目的は終了してしまったのだが、せっかくなのでもう少しうろつくことに。
同じく川崎重工の全翼型無人機。社内研究用の実験機で、自律飛行のための試験等を行っていたとの事……なのだが、展示パネルの撮影をすっかり失念してしまっていた。
B-2辺りで見たような空気取入口と動翼。減速時はスポイラーを使うのだろうか。
こちらは三菱重工のデブリを受け止めるバンパに対する衝突試験のサンプル。模擬破片の素材がアルミとは言え、数値的には銃弾よりはるかに高い運動エネルギーなので、その対策はとても重要になる。
その他、ロケットのフェアリングや衛星の模型なども展示してあった。
おまけ。やはりT-2CCVはとても良い。
この他にも企画展としてこれまでの各務原の事や、航空宇宙関連企業についての展示もありとても面白かった。この博物館は何度か来ているが、いつ来ても面白く、また展示内容や施設自体もよく手が入っていていい場所だと思う。今回も屋外展示のYS-11が整備中で、ほかの機も屋外展示としてはとてもきれいになっている。今後も良い展示が続いて欲しい所。