眼鏡収納箱

写真と長くなりそうな話の物置

令和5年度小松基地航空祭へ行ってきた

公式に倣った表題の通り、今年は予定が合い航空祭へ行けたので、その写真などを置いておく(画像多し)。

 

時間は前後するが、初めに地上展示を。今回これを見れたので目的達成、といった感じだったUS-2。輸送機並みの巨体と精悍なカラーがとても良い。この深い青もとてもいい色だが、F-2系の迷彩としたカラーリングも似合うのではないかと思う。いつかは離着水も見てみたい所。

 

海上での性能を重視しているからか主脚のみでは駐機時に安定しないようで、左右のフロートには台が設置してあった。

 

 

こちらは岐阜からのF-2試作2号機。増槽に、ASM-2を4発翼下に吊るした重めな構成。

 

百里からは量産型のF-2も来ていた。やはりこの迷彩は格好良い。

 

こちらから見たパイロンやレールは情報量が凄かった。足元の輪留めはどこに積んできたのだろうか。

 

試作機量産機双方の空気取入口右下に取り付けられていたこのドーム、あんまり印象になかったのだがIEWSアンテナとの事。位置的にHTSやFLIRを付けたくなる場所なので新装備かと思ってしまった。

 

 

若干見慣れつつある気がするF-35だが、ベイドアが開いているのは初めて見た。結構な数の人々が内部を撮影しようと頑張っていた気がする。

 

 

C-2とP-1の両機も展示されていたが、改めて見ても外見はあまり共通点が感じられないという今更な気付き。

 


海上自衛隊機は先のUS-2やP-1だけでなく、P-3CやUH-60Kなどもいてなかなか豪華。U-36Aもいたと思うのだが撮影し損ねていた。

 

F-15のインテイクカバーを間近で見るのは初めてだったかもしれない。

 

他にもいくつか撮影しているが、際限がなくなりそうなのでこの辺りで。

 

 

ここからは飛行展示の分を。同じ絵で面白くもなんともないが、最初の演目の為に離陸していく機を撮影できた範囲で。ちょうど雲があったからか、どの機も暗めな映りになってしまったので、若干シャドーを起こしてある。


最初の演目は航過飛行だったのだが、この日のメインカメラはOM-1に虎の子の300mm+1.4xテレコンバーター固定で勝負に出たので、広い写真は全く撮影できていない(地上展示は別のカメラに12-45mm)。

 

 

次は定番の救難展示。救難員はこのようなリぺリングからパラシュート降下、遊泳や登山/スキーなど、幅広い技能が要求される大変な仕事だと思う。


いつもの組み合わせも撮影できた。

 

次は飛行教導隊の機動展示だったが、もう1機の展示機である緑系迷彩は上手く撮影できず、こちらの東側感?ある機の写真のみ。とはいえこちらは良い具合に撮影できたので満足。

 

次は第303飛行隊の機動飛行。日豪共同訓練記念塗装機を狙って撮影したが背景が曇り気味でちょっと残念な写り。

 

 

昼休みを挟んで午後の最初は室屋義秀氏による飛行展示。以前富士スピードウェイで見て以来なので、かなり楽しみにしていた。

自身の腕では写真で全く伝わらないが、理解できないような機動の繰り返しがとても面白く、やはりこういったショーは肉眼で見るのが一番楽しめるのかもしれない。

FSWで見たEXTRA330SCのLEXUSなシルバーも格好良かったが、こちらの330LXのBREITLINGなブルーもとてもきれい。翼の上面がシルバーで飛行中の動きがよく分かるのも良い。

 

前後の地上での氏もいちいち格好良く、終了後には観客の前で歩きまわってハイタッチをしてくれるなどのサービスもあった。

 

余談だが、国内で航空機による飛行展示というと個人的には自衛隊機のイメージがほとんどで、民間でのイメージが正直あまりない。以前エアレースが開催されていたりもしたが、今後も何かしらのイベントなどでもっと気軽に見られるようになっていってくれると嬉しい。


最後は第306飛行隊による機動飛行展示。こちらも日伊共同訓練記念塗装機を追いかけてみたが、午後なのもあってか少し日の辺りが微妙になってしまい、撮影位置からは少し暗めの写りに。

 

輪留めも特別塗装。

 

と言った感じで、いつもなら混むのを嫌って昼くらいに帰ってしまう事が多かったのだが、今回は時間いっぱい航空祭を満喫していた。今年はブルーインパルスが来なかったのもあってか割と空いていた様にも感じられ、近年では比較的快適な方だったかも知れない。とは言え、記憶にある範囲では90年代後半辺りは並ばずに基地内に入って最前列を狙っていた記憶もあるので、それと比べると混むようになったなとは思う。

 

 

最後はせっかくなのでと滑走路端へ歩いてUS-2を見送り。離陸滑走中の心配になる傾きや、低速でのゆったりとした上昇など動きも特徴的な機体だった。


そしてUS-2を撮影して満足していたら、せっかくハイレートクライムで飛んで行ってくれたF-2F-35を完全に見逃してしまい、少し遺恨を残す締めとなった。しかし、全体としては展示飛行や地上展示はどれも楽しめて大満足の良い一日となった。天候も悪くなかったので、次の機会もぜひ良い天気を期待したい。


 

ここからは余談のカメラの話。今回の飛行展示撮影は先にも書いた通りOM-1に望遠レンズとテレコンの一本で行った。撮影枚数は午前午後共に2000枚程度でトータル4166枚、バッテリは半日で交換したが、どちらも残容量は60%程度と、交換しなくても何とか一日持ちそうな減り具合だった。AF設定はC-AFに被写体認識AFを飛行機/ヘリコプターで使用したが、途中排気の陽炎の影響か2度ほどAFが追従しなくなったことがあった以外は概ね不満のない動作だったように思う。以前も書いたが、初代であるOM-D E-M1の時は連射の中からまずピントの合っている写真を探していたのが、Mk2で大幅に精度が向上し、OM-1では殆どフレーミング、つまり自身の追従ができているかの問題になっているので、個人的にはAFについては満足といった所。とはいえ、もっと難しい撮影をする人にとってはまだ改善の余地があるらしいので、今後もソフトウェアの改善は続けて行って欲しいと思う。またこれも以前書いたが、やはりメカシャッターの連射だとどうしてもブラックアウトが追従の妨げになるので、電子シャッターの読み出し速度がもっと早くなるのを期待している。

 

更に余談になるが、基地内で何となく見た限りだと、観客のカメラはやはりCanonNikonが多く(心なしかCanonの大きな白いレンズが目立っていた)、最近増えているはずのSonyは思ったほど見かけなかった気がする。まぁOM System/Olympusに至っては2回ほどしか見かけなかったが(しかも内1台は家族撮影用途)、1台は憧れの150-400mm付きだったので結構羨ましかった。望遠用途であれば有利なはずのマイクロフォーサーズなので、もう少し普及して盛り上がってほしいと思う。