眼鏡箱

写真と長くなりそうな話の物置

寒空の中で黄金に輝くロウバイを眺める

かなり大仰な表題だが、この季節に咲くロウバイの花を見に行った話。

 

ロウバイとは、漢字では蝋梅と書くロウバイロウバイ属の木で、丁度この時期に黄色い花を咲かせる。梅と書いてあるがウメとは特に関係がないらしく、似通った時期に咲くのでそうしたのかも知れないとの事。自身には最近まで馴染みがなかったのだが、先日たまたま咲いている旨の掲示を見かけたので見に行ってみることにした次第。

 

実際に見てみると、木によって多少の濃淡はあれどきれいな黄色の花が咲いており、表題の黄金に輝くというのもそれほど誇張でもないと思っている。

 

その一方で、若干透けて見える花弁が単純に明るく濃いのとは異なる淡さを醸し出しているのも良い。

 

この日は天候が概ね良く花の発色も鮮やかだったが、色の仕上がりが今一つ決まり切らず色々変えながら撮影していた。鮮やかにすると空の色が過剰になったり暗くすると花が濃くなったりしてなかなか丁度良い色にならなかった。

 

サクラやウメを、青空を背景にしたこんな感じの構図で撮るのが結構好きだからか、黄色い花が結構新鮮に感じる。

 

つぼみの状態だと色が濃い目で質感も柔らかそうなのもあって、銀杏みたいでちょっと美味しそうに見える。因みに実の方には毒性があるらしい。

 

そういえば、昨年のこの時期にたまたまロウバイを見かけて、この黄色い花は何だろうと気になっていたのを思い出していた。最近は写真を撮る目的で無理やり出かけてこうして季節の花を見ることが増えたが、常識程度の植物も知らないので、こういう機会に知識が増えるのも良いかも知れないと思っている。

 

今回初めて意識してロウバイを見たのだが、自分の中ではこの時期にウメのような雰囲気の花付きで色が黄色いというのが新鮮で面白かった。天気の良い日はこのように輝きと柔らかさが共存したきれいな花が見れるが、曇っていたり雪が降っていても明るい黄色が映えるかもしれない。

 

 

たまたま近くにあったウメ。