眼鏡箱

写真と長くなりそうな話の物置

懐具合を無視してカメラを新調した

今まで使用していたカメラは型落ち寸前、あるいは型落ち後に購入するのが常だったが、今回は何を思ったか新製品を予約購入してしまったのでそのお話。

 

今回購入したのはOM Digital SolutionsのOM-1というカメラ。旧OLYMPUSのカメラであるOM-D E-M1シリーズの後継という立ち位置になる。新会社となってから初のフラグシップであるが、OM-1ではOLYMPUS銘は残ったままのデザインとなった。因みに発売日は3月半ばだったのだが、同時に注文した製品の納期の関係で出荷が遅れ、個人的な都合もあり実際に触ったのは先月末だったりする。

 

OLYMPUSのカメラを使い始めてから5年程経つが、カメラ自体は10年ほど前から使っていて、最初は比較的評判の良かった(気がする)いわゆるコンデジを購入し、イベントなどで時々持ち出して使っていた。しかし、航空祭などに行くとある程度焦点距離が欲しくなる場面も多く、コンデジテレコンを付けて頑張るにも限界があった。そこで当時レンズ交換式としては安価で小柄だったミラーレス一眼である旧OLYMPUSのカメラを購入し、それからボディを何度か更新しつつ現在に至っている。導入理由でコストの面が強かったのは事実だが、実際に使っていると軽易に持ち出せるというのはとても大事な要素で、そういった意味でコンパクトなマイクロフォーサーズのカメラシステムはイベント以外でも使いやすく、結果として良い選択だったと思う。

 

 

外観は先代であるE-M1シリーズを概ね踏襲しているので違和感なく乗り換えられた。前後ダイヤルが埋め込まれているのはE-M1Xもしくはフォーサーズ時代のボディを思い出させる。左肩の電源レバーはフィルム時代からのデザインを踏襲しているのだろうが、間隔が狭く、また大型レンズを使用している際に片手を放さなければならないなど使い勝手は大変悪い。フィルムのOM-1の場合はスムーズに操作できるのでボディやレンズの大きさなのだろうか。

 

持っている人は皆やるであろう新旧OM-1並べ。こうして見比べるとボディは大きいのにマウントもセンサーも小さいミラーレスOM-1に違和感を覚えてしまう。

 

今回はこのホットシューカバーが欲しいがためにメーカーオンラインショップで購入した。しかし扱いが悪いと印刷がすぐ剥がれそうなのが心配で、刻印にしてほしかったのが正直な所。

 

 

まだそこまで使い込んだわけではないので評価できるようなものでもないが、参考までに少しだけ写真を載せておく。因みに先の2記事でもすでに数枚使用していたりする。

 

この時期と言えばフジだろうか。これは山道のわきにあったものだが結構立派に咲いていた。

この時は往年の旧マウント(つまりフォーサーズ)のマクロレンズを使用したのだが、旧ボディでこのように存在感が強めに出たことはなかったように思う。気のせいだとは思うが、センサー性能や画像処理の効果なのかも知れない。

 

こちらもマクロレンズで撮ったもの。開放気味に撮ったのでやはり明るい水滴の周囲に色収差が出ているが、細かい表面の模様もしっかり描写していると感じる。また、以前は単一色の面でよく見られたノイズ感は低減しているように見える。

 

こちらのスナップは明らかに使い勝手の悪い大型ズームレンズで。何となく開放を多用したのだが、天候もあってかぱっとしない描写になった感がある。

 

写りと関係ない話だが、こちらの柵はタイルやコンクリートとの組み合わせ的に金属製かと思ったら木製だった。通路ではあるが手前側の施設の敷地らしくそちらに合わせて作ったのだろうが、向かいの裁判所の看板が隠れてしまっていたのは設計がよろしくない気がする。

 

いつの間にかアジサイの季節が近づいて来ていた。心なしかシャドウ側の方が良い描写な気がしないでもない。見頃のアジサイの表現もどうなるのか楽しみ。

 

 

細部の使用感は恐らく至る所でレビューされていると思われるので割愛するが、いくつか撮った写真を見た限りではボディが変わっても画素数は同じで絵の方向性も同様に見え、その点はある意味安心な所だろうか。今後は本命の飛行機撮影でAFなども確認してみたい思う、といった所でとりあえずの感想としておく。