眼鏡収納箱

写真と長くなりそうな話の物置

天候に恵まれなかった春の花見

そろそろ花見の季節……だったのだが、今年は丁度天気が悪い地域がそれなりにあったらしく、自身の近所を初め比較的よく出かける地域は概ね雨が続いて微妙な日が多かった。とはいえ花自体か色々ときれいに咲いているはず、と合羽を羽織りつつ花を見に出かけることにした。

尚、今回は雨天と言うことで、いつものマクロは年季が入っているのもあって伸びる鏡筒の防水が不安なので、代わりに評判が悪いと評判の例の準標準(40mm相当)を投入してみた。

 

と言うわけで、まずは天候もあってより薄い色に見えるサクラ。最近知ったのだが、よく聞くソメイヨシノは新規で植えられることが減り、代替としてジンダイアケボノと言う品種が主流になっているとの事。言われてみると、その特徴である濃い目の桜色をしたものを見かけることもあった気がしている。

 

しかし薄い色に見えたサクラも、完全に白いこのスモモと比べればちゃんと桜色なのがよく分かる。今回は雲が厚くて暗い日だったのもあり絞りは開放を多用しているが、ピント面からぼやけていく雰囲気はそれなりに良い気はする。

 

撮影してから思ったが、もっとハイキーの方がボケ具合と馴染むのかも知れない。

 

昨年位からマイブームになっているハナモモはあと少しといった所。つぼみでもわかるこの二色の混じり具合がとても良い。

 

ユキヤナギも丁度見頃だったが、こうして見ると先のスモモと色味が近くてちょっと面白い。

 

ツクシ。奥はともかく近くのボケ感がもうちょっと滑らかさが欲しい感がある。

 

初めて意識して見たミズバショウ。たまたま見かけたのだが、葉の大きさに比して大人しいサイズの花があまり目に入らず、もう見頃が過ぎたのかと思えばこの時がまさにピークだったらしい。

 

準標準レンズなのであまり大きく写せなかったが、花も大きめなので丁度良かったのかも知れない。

 

と言った感じで、雨天ではあったが春らしい花をいくつか見て回れた。今回は今まであまり花などに使ってこなかった例のレンズでいくつか撮影してみたが、最短撮影距離よりも焦点距離的に近寄る必要がある事を除けば結構使いやすかったと思う。強いて言えばボケ始め辺りがもうちょっと柔らかいと嬉しいが、価格帯を考えると仕方ないのかも知れない。この普及帯(にしては高価だが)ラインのレンズはこの一本だけで、評判的にも今後の展開があるのか分からないが、遠景を諦めたシリーズとして近接やスナップ向けに展開していっても面白い気もする。

 

 

 

 

ここからは余談になるが、最近これより上位クラスのような立ち位置のF1.2シリーズの望遠レンズが新ブランド銘に切り替わったが、個人的にはこのタイミングでフッ素コーティングの追加を期待していたので、そのままで出てきたのには結構肩透かしを食らった感があった。今持っている他のレンズもそうだが、プロテクトフィルターを付けている理由がほとんど汚れや水滴対策なので逐次コーティングを追加して欲しいのだが、いつ出るのか分からない、いわゆるII型への更新までそのままなのはちょっと残念に思う。もちろん、出たからと言って入手できる懐事情ではないのだが。