副題・評判が悪いと評判のレンズにもっと活躍してもらう会
と言うわけで、昨年の同時期は紅葉が見頃だったので今年も見に行くついでに、例の単焦点をもっと使おうという目的の山歩きをしてきた。結論から言うと表題の通り時期尚早だったのだが。
やってきたのは昨年同様身延山。今回も裏側からの周回コースとしつつ、前回の反省を踏まえて大人しく現行のルートをたどる事に。
※前回
ここからはすべて例のレンズでの撮影。開放ではやはりカラーフリンジが盛大に出るが、丁度目立ちにくい絵になった感はある。
これだけ見ると見頃の様にも見えるが、実際は数少ない赤を切り取っただけで周囲はまだまだ緑が主流だったりする。
イチョウのような黄色の方はまだ見頃に近いようで、数は少ないながらも良い色をしていた。ただ天気がそれほど良くなかったのが残念な所。
確かに夜にライトアップされた境内は綺麗そうな場所。
歩いているので当然だが、稀に顔を出す太陽と近くに良い色があるタイミングがなかなか合わないことが多かった。
見頃には早いとはいえ、緑から移り変わる最中のグラデーションも割と好きではある。こちらはある程度絞ってはいるが、やはり周辺部に甘さが残っているだろうか。
今回も頂上で団子を食べた。昨年と比べると明らかに人が少なかったのは、天候もしくは紅葉の具合の影響だろうか。
ハイレゾショットで撮影したが、容量が過大だったので通常サイズに縮小した普通の写真。やはり中央から少し離れると手振れしているかのような微妙な描写になっている感がぬぐえないが、そのまま見る分には問題ない気もする。
開放で撮影した何となく気に入っている写真。センサーサイズにしてはボケるレンズなので、それが良かっただけかも知れない。
登りの休憩中に作ったのだろうか。
露出時間1秒程度で数枚撮影してみたが、さすがにこの長さの手持ちだとあまり成功率は高くなかった。とはいえこれ位なら何とかなるというのはやはり便利だと思う。
線香に付ける火の口、よく見ると空き缶だった。
以前も往年のマクロレンズで撮影したような一枚。こちらも開放では手水の周囲やその下の水面がかなり紫がかっているのが分かる一方、緑側はそれほど目立たない絵になった。レンズで何とかして欲しい所だが、そうでなくても画像処理で対応して欲しい気はする。
といった感じで、肝心の紅葉や天候は今一つではあったものの、程よい疲労感を感じつつの散歩にはなった。やはりレンズの方は周辺解像はともかく色のズレが結構気になるのだが、高級な大口径レンズを使ったことがないので少なくとも開放でのそれらの点が比較として劣っているのかは何とも言えないところではある。しかし開放はレンズの特性としても、絞った際にもう少し良好な解像と落ち着いた色収差を期待したいのが正直な所だが、このサイズや価格では難しいのだろうか。ハードとしては小型軽量で防塵防滴、フッ素コーティング等不満のない作りで気に入っているので、なんとか上手く使いこなしたい所。
例の単焦点(使いまわし)。