眼鏡収納箱

写真と長くなりそうな話の物置

マクロレンズを衝動買いした記録

先日の記事でマクロレンズを導入したいと書いていたが、たまたま出先で興味のあったレンズがあったのでつい購入してしまった。

とはいえ最新の高級レンズというわけではなく、既に販売の終了した旧世代のレンズ群のもので、もちろん中古での購入になる。 既に同じ世代のレンズを一つ持っていて、マウントアダプタ経由で十分使用に耐えるのを確認していたので次に買うレンズの候補にしていた。 上記の通り出先で中古品として、その程度にしては安価に売られていたのだが、レンズ内にゴミがある以外は割ときれいで、それなりに大きいそのゴミも恐らく映り自体には影響しないだろうと考え(実際試写でも影響はなさそうだった)値段も値段だったので買って帰ることにした。 そして、本来想定していた価格の半額近くだったので、気をよくしてプロテクトフィルタなどを追加しつつ休日に何度か持ち出してみたのが以下の写真になる。

 

 

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時期外れかと思いきや場所によってはまだまだ元気なアジサイ。 やはり至近距離だとピントがシビアなのでピンポイントで浮き上がらせるような必要がなければ若干絞る方が無難だが、画質的にもある程度絞った方がおいしい領域になる。 

 

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昨年辺りのアジサイだろうか、細かく見ていくと若干グロテスクな趣もないではない気がする。

 

 

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ここからはバラをいくつか。花の写真の作法を知らないので、特にどこにピントを持ってくるのがいいのかはよく分かっていない。

 

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いわゆるおしべやめしべが見えている場合はそちらにピントを合わせるが、その範囲が広いとこのようにすべてがピント面に入らなくなる。 本当はもう少し絞りたいところだが、画質が犠牲になるので割と躊躇してしまう。

 

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こちらはアベリアだろうか。 写真を撮っているときは太陽が低くて光のきらめきがとても印象的だったが、いざ帰ってから見てみると今一つな上にピント外れもかなり多く残念な結果だった。 絞りが円形ではないので丸ぼけが角ばっているのが旧世代らしい。

 

 

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安産祈願として穴の開いたひしゃくを奉納される祠。 マクロだけでなくポートレートにも使えるらしいと言われていたレンズだけあって、距離が離れても画質に気になるところはない。

 

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開放では色収差が若干出る感じがする。 日中であればそこまで明るさに困るものでもないのでやはり絞った方が無難。

 

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この水滴は絞りが足りなかったのかいわゆるパープルフリンジのような収差が出ている。 今の所あまり気になることは少ないが場合によっては気を付けた方が良いのかも知れない。

 

余談になるが、パープルフリンジが高輝度差で出る赤や青の色ズレと同様の色収差なのか、センサの問題で起こる別の事象なのかよく分かっていない。 原因の説明がまちまちだが、複数の要因で起こりうるのだろうか。

 

 

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こちらは丁度良く手前と奥の分離ができたと思う。 画質面もそうだが、そもそも浮き上がらせたいものに合わせて被写界深度を調整するのがまだ苦手なので、そういった所も注意できるようにしていきたい。

 

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満開ではないがとてもきれいだったハス。 特に何も考えていない構図だが、レンズのおかげか良い具合に撮れた気がしてくる。

 

 

 

というわけで、近距離を中心にしばらくマクロレンズを使ってみた。 発売当時から評判の良かったらしいレンズではあったが、実際画質面で気になるようなことはなく、十分実用に耐える描写だと感じた。 中古品なので内部のゴミや若干べたつくフォーカスリングなどマイナス面もあったが、価格を考えるといい買い物だったと思う。 絞りの形状や、大きな音を立てながら全長がゆっくり長くなるフォーカスなど古さを感じる面はあるにせよ、実用上で困るほどではないので今後も長く使っていきたい。

 

そういえば先日はマクロで雨粒を絡めた写真を撮りたいと書いていたが、丁度梅雨明けもありいい天気が多かったので、それは次の機会に取っておくことにする。

 

 

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