またもや出歩くのに難儀するご時世になり自身も身動きが取れなくなってきた昨今なので、ここ最近の外で撮った写真で外に出た気分を味わうことにする。
これは年末に久しぶりの山歩きに行った時の写真。道中は氷点下二桁の寒さで、山頂付近にあった岩場のいわゆるクサリ場では踏んだ雪が滑るので登るのに大変難儀した。地中との温度差の影響か、岩の隙間や割れ目の奥から水蒸気が出ている所がいくつかあったのが興味深い所。
樹木も新たな枝が映えたようにきれいだったが、これは樹霜というらしい。溶かしてしまわないように静かに撮影していたが、撮りながらマクロレンズを持ってこればよかったとちょっと後悔していた。
道中の沢も不思議な形状の氷が多くありとても面白い。ただ、天候の良い時に雪や氷を撮影しようとすると大抵白飛びとの戦いになる。
こちらは岐阜県は白川郷。夏場に行ったことはあるが冬は初めてだった。
積雪量はそれなりだったが、雪の積もる合掌造りは雰囲気があってとてもよかった。
定番展望スポットから。この道路は昔から直線だったのだろうか。
この日は虎の子の大口径標準ズームを持って行ったので開放でもいくつか撮ってみた。最近は被写体に合わせて若干絞りを考えるようになってきた気もするが、大口径は開放重視で使った方が持ってきた甲斐がある気もするのでちょっと悩む。そもそもフォーマットの都合で解像度を鑑みた絞りの自由度があまりないという問題もあるが。
角度自体は急だが都合よく雪は落ちないということが分かる一枚。余計なお世話だとは思うが、何らかの墜落防止措置が欲しい所。
因みに少し寄り道して五箇山にも行った。ちょうど雪が強くなってきてあまり視界は良くなかったが、豪雪地帯の趣があってよかった。
因みに白川郷周辺に来た目的は他にもあって、それはまた別の機会に同じような写真でまとめることにする。
最後はいつもの諏訪。近年は気温も上昇して諏訪湖も凍結しなくなったのかと思っていたが、厚さはともかく普通に凍り付いていた。今年は凍結後の温度変化で大きくひび割れて盛り上がる「御神渡り」も期待できるらしい。
なお、諏訪の画像はちょっとティール&オレンジ的な色に寄せてみた。今時のカメラや現像ソフトではフィルム調にしたりモノクロにしたりと色々調整する機能があるが、その場所や雰囲気に合わせて調整するセンスはないのでとりあえず使ってみるの域を出ていないのが残念な所。とはいえせっかくある機能なので、色々試してみたいとは思っている。
近くで子供たちが氷上に石を投げたりして遊んでいた。昔の様にもっと厚く凍っていればスケートなどで楽しめるのにと思うと少し残念ではある。
氷に穴の開いた場所まで歩いていき水に漬かっていた鳥たちは、凍った湖をどう思っているのだろうか。
諏訪の写真については先日導入した単焦点を投入した。聞くところによると遠景や周辺部がかなり甘い描写らしいのだが、今の所あまり気になっていない。色収差が大きいのは何となく分かるが、こちらもそこまで目立つものに遭遇していないので様子見といった所。仮にそれらがあるのに気になっていないのならば自身にお似合いということでもあるので、無理にあら探しをすることもないかと思っている。