眼鏡収納箱

写真と長くなりそうな話の物置

今年も見頃を逃してしまった河津桜

表題の通り、見頃の時期が分かっていたにも関わらず見損ねたカワヅザクラの話。

 

以前この場所に見に行った際に、その場所の見頃は二月ではもう遅いということを知っていたので一月中には行こうと思っていたのだが、開花が早かったのか月末ではもう見頃が過ぎており、すでに散り始めているものもあった。なので、この日はまだいい状態の物を探して散策する形になった。

 

※昨年

見返して見ると昨年は見に行くのが早すぎたらしい。記事タイトルの通り毎年時期を見誤っていることになる。因みにこの時は品種が良く分からなかったが、結局カワヅザクラだったらしい。

 

 

今回は例の17mmF1.8を主体に撮影した。それほど広く咲いてるわけではないので、なるべく近寄りつつレンズの特徴を生かして(絞っても今一つともいう)開放付近を多用している。

 

この日は快晴と言うわけではなかったので、見ての通り時々雲がかかって暗くなってしまった。

 

時々日差しが覗いた時は明るく華やかな絵も撮れた。因みに今回は仕上がりの基本をi-Finishとしつつ、途中で設定を変えたり後から現像で調整していたりと割とバラバラな写りになっている。

 

さすがにこのi-Finish標準設定での一枚は、空や花弁の鮮やかさの誇張感が強すぎてあまり好みではないのだが、かといって効果を弱にすると仕上がりNatural寄りとなり色あせてしまうので、標準と弱の中間位の効果が欲しかった感じがする。

 

こちらは開放で前ボケを入れてみている。この17mmレンズは遠景での解像はあまりよくないと言われているが、その分近距離でのボケや柔らかさの表現は悪くない。個人的にはこれ位の距離であれば解像感も十分かなと思っている。

 

しかしレンズの都合なのかセンサーの性能なのか、花の中心近くの色が濃くなっている部分に何となくノイズ感と言うか雑さを感じる面はある。

 

こちらは確かカワヅザクラと書いてあったが、色もサクラ寄りで違う品種のような気がする。

 

 

さて、先述の通り今回はサブカメラに17mmを付けての撮影が主だったが、OM-1に虎の子望遠レンズを付けたものも用意しており、昨年同様メジロなどの撮影もしている。

 

今回はメジロが比較的木の密集している地域にいたので、枝の間からの撮影が多かった。こちらはその中で珍しく撮影しやすい場所にいた一羽だが、近距離かつ絞り解放だったので手前側がボケてしまった。

 

先日のハクチョウの際にもOM-1のAFがちょっと怪しいという話を書いたが、今回は条件が厳しかったからか更に微妙な結果になってしまった感がある。被写体認識をしている表示であるにもかかわらずピントが合わなかったり、AFの動作開始が遅かったりと近距離で撮影機会が少ない所でのそれは割とストレスで、AFの範囲を狭めたり追従感度を高めたりもしてみたがあまり改善しなかった。

 

こちらは時折メジロを追い払いながら花をついばんでいたヒヨドリ。実はこの撮影後に調べるまで名前を知らなかった。

 

と言うわけで、歩道の隅などで不審者よろしく粘ったりしていたのだが、あまり歩留まりはよろしくなかった。上手く撮影できればシステム最高レベルの絵が得られる組み合わせのはずなので、後は自身の腕次第、となるようなAFになると嬉しい。

 

 

結局今回も見頃の時期を外したのだが、何とかきれいな花を見つけて撮影することができた。この日はこの時期にしては比較的暖かく、良い花見日和だった気がする。時折書いているが、雪国出身の自身としてはこの時期に天気の良い外に出かけて花を眺めながら散策するという行為自体があまり馴染みがなく、こういったことができるというだけで雪の降らない地域が羨ましく思う所ではあった。しかし最近は全国的な気候の変化なのか、積雪や曇天だけでなく結構な晴天に恵まれることも増えてきているので、良悪はともかく今後は従来雪国とされてきた地域でもこのような風景が見られるようになるのかも知れないと何となく思ったりしている。

 

 

余談になるが、OM-1と言えば先日Mark IIが発表されたが、発表やその性能よりOM-1が発売されてもう2年が経過している事の方が驚きだった。正直な所、他の企業も含めて更新はカラーバリエーションなどを出しつつもう1、2年ほど遅らせて4年前後でのモデルチェンジとするなど、もっとサイクルを長くした方がいいのではと思わないでもないが、やはり多くの愛好家は早い更新を求めているのだろうか。個人的にはOM-1は元々が企業の応援的な意味で発売前に予約して購入しており、その分ある程度長く使用するつもりなので今の所更新の予定はないが、新型ではAFの性能が向上しているらしいというのが結構気になっている。飛行機撮影をする分には今の所それほど不満はないのだが、今回の様に枝の間から鳥を撮影する時などの性能が良くなれば恐らく需要の多そうなそちら方面には歓迎されるかもしれない。とは言え新体制初のフラッグシップ(内部的にはMark IIの方が初なのかもしれないが)ではあるので、できれば長く使用していけるようになってくれるとありがたいと思う。