以前から、現在使っているものより前のマウント規格を用いるレンズをいくつか入手して使用していたが、最近は更に古いレンズも使い始めた。MFでしか使用できず電子接点等もない、いわゆるオールドレンズの範疇に入るもので、興味本位でいくつか入手して散歩の際に時々つけて遊んでいる。
こちらは廉価な広角のレンズで撮った。いわゆるオールドレンズの範疇ではあるのだが、元々変わった写りのレンズというわけではないので割と素直な描写になる。ホワイトバランスをオートにすると絞りに応じて黄色方向に色が振れる傾向があるが、固定してしまえば影響はあまりない。
逆光ではいかにもな絞り形状の見事なゴーストが見られる。自分の持っている個体は初期のものでコーティングもあまり良くないが、オールドレンズに現代風の写りは期待していないので、むしろこのようなゴーストも盛大に出た方が楽しい。
こちらは飛行機撮影が不発だった時に遊んでいた写真。いわゆる撒き餌の標準レンズで撮ったが描写は大変良く、センサーサイズの都合で望遠になる画角を除けば十分使えると思う。なお、二枚目は急いで撮ったのでフォーカスを合わせ損ねている。
ここからはいつもの諏訪を広角で。広角と言っているがそれはレンズの話で、センサーサイズが小さいため写るのは標準域になっている。
あまり関係ないが、いつのまにかこのような電光掲示板を組み込んだ案内板ができていて驚いた。朝夕は暗い境内を異様に明るく照らしていて、さすがに輝度を下げた方が良い気もする。
線の細い描写はさすがに微妙かとも思ったが、以前から持っている評判が悪いと評判の現行レンズと同等以上の写りだと思う。
何度も来ているはずなのに、秋宮前に日本電産サンキョーのオルゴール記念館があるのを知らなかった。一人で行くのもどうかと思ったが、間近で動作する大きなオルゴールを見られて予想以上に楽しめた。因みに「オルゴール」はオルガンから変形した日本語らしく、英語圏ではミュージックボックスというそうだ。
こうして見ると、ホワイトバランスは撮影前に肉眼と合わせたつもりでも心なしか黄色寄りに感じられる。レンズに色がついているわけでもないのに写りに影響があるのかと思っているが、目に見えない程度に着色があるのだろうか。
というわけで後半はいつもの諏訪めぐりだったが、オールドレンズとはいえスナップではMFである事を除けば十分な写りだと思う。MFについてもある程度絞れば被写界深度は深くとれるので、実際フォーカス合わせを忘れて撮った写真もいくつかあったが十分見れる写真になった。AF任せに片手で適当に撮ることはできないが、MFもなかなか楽しいので今後も散歩などに持ち出して使っていきたい。
