眼鏡収納箱

写真と長くなりそうな話の物置

久しぶりに見上げる岐阜の空

大層な表題だが、つまるところ数年ぶりに各務原に飛行機を見に行った話である。

 

そもそも、基地航空祭を除けば岐阜基地の飛行機を見に行ったのは1度だけだったのだが、あまり事前に調べないこともあって撮影場所にも詳しくなかった。結局その時は基地周辺の小山からの撮影で、風向きの都合もあってあまりいい写真は撮れなかったのだが、時折見かける写真が結構近くで良く撮れているものも多かったので、そちらに倣って近くで撮れそうな場所に行ってみることにした。

 

 

というわけで撮影ポイントらしい場所へ来たのだが、この日の朝は天候が若干悪く、また離着陸方向も反対だったので、しばらくは頭上を飛んでいくT-4を眺めるだけになっていた。

 

しかし途中で晴れ間も見えてきたうえ、風向きが変わったのか離着陸方向も逆になって着陸する機を撮影できるようになった。今まであまりT-4を正面方向から見る機会がなかったのだが、主脚の車輪の大きな傾きは今回初めて知った。T-4は2機が飛行していたが、こちらの機は試験用なのか長いピトー管が印象的。

 

 

離陸方向が見えないのでいつの間にか飛んでいたらしいT-1T-7が降りてきたが、プロペラ機が来るとは思っていなかったのもあってあまり上手く撮影できなかった。この写真は概ね水平に撮っているが、旅客機含めジェット機はやや上向きに降りてくるイメージなので、このように下向きで降りてくるのが面白く感じた。

 

こちらも音だけは聞こえていたのだが、この日はF-2の試作機が飛んでいた。こちらは単座の2号機で、試験用らしいAAM-4とAAM-5を搭載している。

 

こちらは同伴の複座2号機もしくは試作4号機。先の2号機と比べて下面がかなり年季を感じる汚れ具合になっていた。あまり詳しくないが、誘導弾などの発射や投下の試験担当なのだろうか。

 

こちらは試作の3号機。誘導弾などは吊り下げていなかったが、パイロンが並んでいてこれはこれで迫力があった。この機は元々スピン試験で使用されていた覚えがあるが、スピンシュートは通常のドラグシュートと交換で取付されるのは知らなかった。

 

3号機と一緒に降りてきたこちらは試作1号機…ではなく通常のF-2A。実は、どこで覚えたのか試作機の中に通常の迷彩塗装が1機あるというよく分からない勘違いをしていて、これも試作機だと思って撮影していた。恐らく青い4号機と混ざったのであろうが、2号機と3号機が似た系統の色使いなのでそちらを単機で記憶していた、あるいはOH-1と混同していた可能性もある。

 

 

今回は初めての撮影場所だったので、レンズや立ち位置も色々変えていたので冒険せず若干引き気味の絵が多くなったが、カメラの性能なのか光線状態が良かったのか多少のトリミングには耐えられる写りだと思う。AFについては今回も被写体認識を使用したが、自動車よりは若干細部のAF位置が安定しなかった程度で、機体自体にはしっかり合わせられていて特に問題は感じなかった。また、先の通常の迷彩塗装のF-2は下面が陰で暗くなっていたが、思ったほど画質は低下しておらずディテールも結構残っているように見える。まだ比較できるほどの枚数は撮影していないが、やはりOM-1のシャドー側画質は心なしか向上しているのかも知れない。なお、いつもの事ではあるが特に横から撮影する時に連射していると振り抜きが安定せず失敗することが多かった。連射中のブラックアウトがあると追いかけるのが難しく感じるので、将来的に電子シャッターの幕速がもっと早くなって(それを主に使えるようになって)ブラックアウトフリーになるのを期待している。

 

 

余談になるが、今回使ったレンズの一つにフォーサーズの望遠レンズがあったが、上の様にわずかにピントを外して連射していたことが何度かあった。たまたまなのか相性が悪いのかは分からないが、画質自体は他のレンズと混ぜても遜色ないので気を付けつつ使う必要があるかも知れない。

 

 

というわけで、久しぶりの岐阜は短い時間だったが色々と見れて楽しかった。今年は飛行機を見に行くのがこれで2回目だが、回数の割に結構色々見れていている気がする。折角カメラも新調したのでこれからもなるべく頻繁に見に行きたい。