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遠出(再)で改めて聖博物館へ

先日は目的地の休館日で終わった遠出だったが、不完全燃焼なのが癪だったので無理やり再訪問してきた。

※先日

glassesbox.hatenablog.jp

 

というわけで、改めて長野県麻績村にある聖博物館に行ってきた。屋外展示は無料で見ることができるのだが、入ってすぐに存在感のある「陸奥」の主砲身と砲弾が目を引く。

 

迫力があるのはもちろんなのだが、戦艦の砲を見る機会はまずないのでこれが大きいのかそうでないのかよく分からなくなってくる。

 

F-104J。特に後ろから見るとスターファイターはエンジンに「ガワ」と翼を付けただけという印象が強い。

 

F-86F位になると流石にあまり馴染みはないが、機関砲を複数門装備しているのには世代を感じる。

 

こちらのF-86Dも詳しくないが、空対空ロケット弾装備というのは世代特有だろうか。

 

渦発生器の構成が左右で異なるが、ジェットエンジンでも何かしらの非対称な影響、あるいは個体差のようなものがあったりするのだろうか。

 

このT-34Aは航空自衛隊発足以前からの練習機で、改造を含めると陸海空すべての自衛隊で使用されたとの事。また、現在の初等練習機であるT-7もこの機の改良発展型だそう。「メンター」の愛称が練習機らしさを感じる。

 

蒸気機関車としては一番メジャーな感じがするD51。他の展示もそうだが、よく整備されていてとてもきれいにしてある。先月にはイベントが実施され、汽笛を鳴らしたりもしていたらしい。

 

 

聖博物館には有料の屋内展示もあり、このJ79はそちらに展示してある。先のF-104Jの搭載エンジンであるが、文字通り触れる距離で見ることができる。

 

排気口側にはライトも用意されており、細部まで観察できるようになっていた。

 

銘板やオーバーホール履歴も書いてありとても面白い。

 

ORPHEUS 80506は練習機であったT-1Aに使用されていたエンジン。これは教育用のカットモデルだろうか。

 

認識票と15糎砲火薬𮉸(最後の漢字は「缶」の旧字体である「罐」の別の書き方というややこしい字、らしい)。解説を見つけ損ねたのだが、陸奥の副砲は14cmなので別の艦の砲用だろうか。

 

他にも陸奥関係の展示物や先のD51の運び込み時の写真などもあり、見どころの多い展示内容になっている。とはいえ屋内展示の主役は地域についてで、村の宿場としての歴史や生活についての細かい解説や道具類の展示があった。

 

なかでも印象的なのはこの千体羅漢だろうか。観音堂に奉納された羅漢像の一部なのだが、個人で木の枝を彫って作られたとの事。手彫りで作ったとは思えない色々な顔や表情、枝の形状を生かした造形など見ていて飽きない展示だった。因みに入館記念にポストカードがもらえたのだが、男性にはこちらを写したものが人気だそう(自分もそれにした)。

 

 

といった感じで、静かな湖畔にある博物館とは思えない充実の展示内容だった。屋外展示が無料なだけでなく、屋内も入館料が大人300円となっていて、もっと高くてもいい位だと思う。紹介できなかったが地元の歴史についての展示も面白く、見ていると結構時間がかかる位だった。あまり立ち寄る場所ではないのだが、いつかは展示で紹介されていた古道を歩いたりしてみたいと思っている。